2026/10/23

効率のいい学習方法とは? 定期テスト対策で中学生が実践すべき基本

 

 

「毎日部活で忙しくて勉強時間が取れない」「時間をかけて勉強しているのに、テストの点数が伸びない」——そんな悩みを抱えていませんか?

中学生になると学習内容が一気に難しくなり、部活や習い事との両立も求められます。

そこで重要になるのが「効率のいい学習方法」です。

この記事では、定期テストでしっかり成果を出すための基本のマインドから、計画・復習・環境づくりのコツ、教科別の勉強法までわかりやすく解説します。

 

 

 

効率のいい学習方法とは? 中学生が押さえるべき基本の考え方

効率的な学習を実現するためには、まず「効率の良さ」についての正しい考え方を知っておくことが大切です。

 

「効率的」=「短時間」ではない|質と継続を重視する

「効率的な勉強」と聞くと、「短い時間でサクッと終わらせるテクニック」をイメージするかもしれません。

しかし、真の効率化とは単に時間を短縮することではなく、学習の「質」と「継続性」を高めることです。

テスト前日に短時間で詰め込む「一夜漬け」は、一時的に暗記できてもすぐに忘れてしまい、本当の学力にはつながりません。

短時間での詰め込みよりも、短時間でも毎日コツコツと積み重ねる方が、脳への記憶の定着率は遥かに高くなります。

 

中学生に必要な効率のいい学習方法の3つの軸

忙しい中学生が効率よく成果を出すための柱は、次の3つです。

 

  1. 1.計画性:何を・いつまでにやるかを明確にし、迷う時間を減らす
  2. 2.復習のタイミング:脳の仕組みに合わせた適切な時期に解き直す
  3. 3.集中力の管理:ダラダラ勉強を防ぎ、短い時間で深く集中する

 

この3つの軸を意識するだけで、日々の学習効果は劇的に変わります。

次からのセクションで、それぞれの具体策を見ていきましょう。

 

定期テストで結果を出す! 効率のいい学習方法【計画編】

テスト直前に焦らないためには、事前のスケジュール管理が欠かせません。

 

 

テスト2週間前から始める逆算スケジュールの立て方

テスト対策は、テスト開始の「2週間前」からスタートするのが基本です。

2週間を半分に分け、次のような逆算スケジュールを組みましょう。

 

  • ●最初の1週間(14日前〜8日前):テスト範囲全体を「1周」して、理解度をチェックする
  • ●後半の1週間(7日前〜直前):間違えた問題や苦手分野の集中対策+演習を繰り返す

 

あらかじめ期限から逆算して進めることで、直前に慌てることなく万全の状態でテスト当日を迎えられます。

 

科目ごとの優先順位をつける方法

すべての科目に同じ時間をかける必要はありません。

「苦手科目」や「配点の大きい科目(あるいは課題量が多い科目)」に優先的に時間を配分しましょう。

優先順位を決めるために、前回のテスト結果や通知表を見返すのがおすすめです。

「前回ミスが多かった教科」や「目標点数までのギャップが大きい教科」から優先的にスケジュールを埋めていきましょう。

 

「やることリスト」で勉強を見える化する

「今日何をすればいいかわからない」という状態を防ぐために、タスクの可視化(やることリスト)を活用しましょう。

  • 「数学 ワーク p.20〜24」
  • 「英語 単語帳 No.1〜50」

このように具体的にノートやスマホアプリに書き出し、終わったら赤線で消したりチェックを入れたりします。

進捗が目に見えることで達成感が生まれ、モチベーションを高く維持できます。

 

記憶に残る! 効率のいい学習方法【復習編】

時間をかけて覚えた知識を長持ちさせるには、復習のタイミングとやり方がカギを握ります。

 

 

「忘却曲線」を味方につける復習のタイミング

人間の脳は、学んだ直後から急速に記憶を失っていく性質を持っています(エビングハウスの忘却曲線)。

この忘却を防ぐためには、適切なタイミングでの復習が必要です。

  • 1回目:学んだ「当日」(帰宅後や寝る前の5分間でOK)
  • 2回目:学んだ「翌日」
  • 3回目:「1週間後」

授業を受けたその日のうちにノートを軽くだけ見返すだけでも、記憶の定着率は大幅にアップします。

 

▼エビングハウスの忘却曲線についての記事はこちら

https://portal.bunri.jp/naruhodo/ebbinghausforgettingcurve_20260417

 

「分散学習」で長期記憶に変える方法

一度に3時間ぶ続けで同じ教科を勉強する(集中学習)よりも、数日に分けて合計3時間勉強する(分散学習)方が、記憶ははるかに定着しやすくなります。

問題集に取り組む際も、1回解いて終わりにせず、日を置いて2〜3回繰り返し解き直す習慣をつけましょう。

 

ノートまとめは「書き写し」ではなく「自分の言葉で」

教科書や黒板をきれいに書き写すだけの「ノートまとめ」に時間を取られていませんか?

見た目が綺麗なノートを作るだけでは、頭を使っていることにはなりません。

重要なのは「自分の言葉で説明できるか」です。

教科書や参考書を見ながら、要点を自分の言葉で短く要約したり、図や矢印を使って整理したりする復習法を心がけましょう。

 

集中力を最大化する! 効率のいい学習方法【環境・時間管理編】

ダラダラと机に向かう時間を減らし、短い時間で一気に集中するための工夫を紹介します。

 

 

スマホとの付き合い方|勉強中は「見えない場所」へ

研究によると、スマートフォンは「視界に入っているだけ」で人間の認知能力や集中力を低下させることがわかっています。

勉強中はスマホを別の部屋に置くか、保護者に預けるのが最も効果的です。

どうしても手元に置く必要がある場合は、一定時間アプリをロックするタイマーアプリなどを活用しましょう。

 

勉強場所を変えて脳に刺激を与える

ずっと同じ部屋で勉強していると、脳が慣れて飽きや眠気が生じやすくなります。

 

  • ●自室(集中して問題を解く)
  • ●リビング(親の目があり適度な緊張感が保てる)
  • ●図書館や地域の学習スペース(周りの人も集中しているため引っ張られる)

 

このように場所を変えることで脳に新鮮な刺激を与えられます。

「リビングでは暗記物、自室では数学の計算」のように、場所ごとにやることを決めるのも有効です。

 

スキマ時間を活用して学習時間を増やす

まとまった勉強時間が取れなくても、日常の「スキマ時間」をかき集めれば立派な学習時間になります。

 

  • ●通学中の電車やバスの中
  • ●学校の休み時間
  • ●お風呂上がりや寝る前の5分間

 

単語帳や一問一答アプリなど、短時間で完結する学習を用意しておき、日常のスキマ時間を賢く活用しましょう。

 

【科目別】効率のいい学習方法のポイント

主要5教科はそれぞれ性質が異なります。各教科の特性に合わせた最適な勉強法を押さえましょう。

 

【英語】単語・文法・長文読解の優先順位

英語学習のピラミッドの土台は「語彙力(単語・熟語)」です。

まずは単語の意味と発音を完璧に固めることが最優先です。

文法は、教科書の例文をスムーズに発音できるまで繰り返し音読して体にしみ込ませましょう。

長文読解はタイマーで時間を測りながら解く練習を重ねることで、テスト本番で時間切れになるのを防げます。

 

【数学】解法パターンの反復練習が鍵

数学は「理解」した後に「解法パターンを自力で再現できるか」が勝負です。

問題を見た瞬間に解き方が浮かぶレベルまで反復練習を行いましょう。

間違えた問題はすぐに解説を読んで理解し、必ず「翌日」にもう一度自力で解き直してください。

難しい応用問題ばかりに手を出す前に、教科書の基本問題を確実に正解できるようにすることが高得点への近道です。

 

【国語】読解力は「音読」と「要約」で鍛える

国語の読解力を伸ばすには、文章の「音読」と「要約」が効果的です。

文章を声に出して読むことで内容が頭に入りやすくなり、段落ごとに「一言でいうとどういうことか」を要約する練習をすることで筆者の主張を捉える力がつきます。

漢字や文法などの知識問題は、毎日少しずつ暗記を積み重ねて確実に得点源にしましょう。

 

【理科・社会】暗記は「関連づけ」と「図表活用」で効率化

理科と社会は単純な丸暗記になりがちですが、用語を単体で覚えようとするとすぐに忘れてしまいます。

 

  • 歴史:「なぜその事件が起きたのか」という原因と結果のストーリーで覚える
  • 理科・地理:教科書の図・表・グラフ・写真とセットで視覚的に覚える

 

このように知識同士を「関連づけ」して覚えることで、知識が忘れにくくなり、記述問題にも対応できるようになります。

 

【時期別】効率のいい学習方法|定期テスト直前期と日常学習の使い分け

時期によって学習の目的は異なります。メリハリをつけた勉強を意識しましょう。

 

普段の学習(テスト3週間前まで):授業の復習と基礎固め

普段の学習のメインは「授業の復習」です。

その日に習った内容をその日のうちに軽くて良いので見返し、教科書の例題や基本問題を自力で解ける状態にしておきます。

毎日30分〜1時間でもコツコツ継続しておけば、テスト範囲が発表されたときにゼロからやり直す必要がなくなり、テスト前に慌てずに済みます。

 

普段の学習におすすめの問題集|中学教科書ワーク

 

教科書ワークはオールカラーの整然とした見やすく親しみやすい紙面が特徴の問題集です。

わかりやすいイラストと図や鮮やかな写真で内容の理解を深めます。

ステージ1→ステージ2→ステージ3の3段階構成(主要5教科)。

基礎から応用へ段階をおって勉強でき、教科書の内容理解が深まります。

そのため勉強がしやすく、毎日の予習・復習からテスト対策まで、学校の授業に合わせて、家庭学習で確かな学力をつけることができます。

テストの出題頻度が高い問題が収録されていて、テスト対策も万全です。

また、たくさんの特別付録で学習を楽しくサポートしてくれます。

 

 

テスト2週間前:範囲全体を1周して弱点を洗い出す

テスト範囲が発表されたら、まずは範囲全体を一通り解いて自分の「弱点」を洗い出します。

この段階のゴールは完璧にすることではなく、「すでに理解できている問題」と「解けない問題・あやふやな問題」を明確に仕分けることです。

 

定期テスト2週間前におすすめの問題集|定期テストの攻略本

 

定期テストの攻略本は、定期テスト対策にぴったりの問題集です。

教科書に合わせて、テスト範囲を集中学習することができます。

特に大切な要点を押さえた解説と、テスト対策に絞った問題がそろっています。

重要なポイントを赤シートで隠しながら、効率的に学習できます。

毎日の学習に「教科書ガイド」や「教科書ワーク」を利用しながら、定期テスト前にはこちらの問題集で集中学習、といった使い方が効果的です。

本番を想定した「予想問題」や、テスト直前まで使える「5分間攻略ブック」の付録など、定期テストに向けて必要なサポートが充実しています。

学校の定期テストを攻略したいという方には、この一冊がおすすめです。

 

テスト1週間前〜直前:苦手分野の集中対策と演習

テスト1週間前からは、洗い出した弱点を重点的に潰していく期間です。

新しい問題集や参考書に手を出すのは絶対にやめましょう。

これまで使ってきたワークやプリントで間違えた問題を何度も解き直すことこそが、最も確実に点数を伸ばす方法です。

 

【入試対策】効率のいい学習方法を受験勉強にも応用しよう

定期テスト対策で身につけた効率的な学習習慣は、そのまま高校入試対策の強力な武器になります。

 

入試勉強は「積み重ね」が命|中1・中2の復習も忘れずに

定期テストと高校入試の大きな違いは「出題範囲の広さ」です。

入試では中学校3年間の全範囲から出題されるため、直前の詰め込みは一切通用しません。

部活を引退してから焦るのではなく、定期テスト対策の段階から中1・中2の範囲を確実に理解しておくことが大切です。

 

過去問演習で出題傾向をつかむ

受験期に入ったら、志望校の都道府県や私立校の過去問演習に取り組みましょう。

過去問を最低でも3年分以上解くことで、出題される傾向や形式、時間配分の感覚がつかめます。

解いた後はやりっぱなしにせず、間違えた問題を分析して理解を深めましょう。

 

定期テスト対策が入試対策の土台になる

「定期テスト対策」と「受験対策」を別物と考える必要はありません。

目の前の定期テストに向けて一歩ずつ知識を固めていくこと自体が、そのまま入試対策の土台(基礎力)になります。

中1・中2のうちから効率のいい学習方法を体得しておけば、受験期になっても無理なくスムーズに本格的な対策へと移行できます。

 

まとめ:効率のいい学習方法で定期テストも入試も乗り越えよう!

効率のいい学習方法とは、決して「楽をしてズルをする方法」ではありません。

脳の仕組みや計画の立て方を工夫することで、努力を無駄なく結果に結びつけるためのアプローチです。

 

  • 2週間前から計画的に進める
  • 忘却曲線に合わせて適切なタイミングで復習する
  • スマホを離して短時間で集中する

 

まずは今日から実践できる小さなステップ(例えば「今日習ったページを5分だけ見直す」「勉強中はスマホを別の部屋に置く」など)から始めてみましょう。

一度身につけた効率的な学習習慣は、高校受験はもちろん、その先の高校生活や大学受験、大人になってからの学びにも役立つ一生モノのスキルになりますよ!

 

 

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【これで覚えたことを忘れない】 エビングハウスの忘却曲線とは? 記憶の定着に役立つ復習のコツを解説

  もくじ はじめに 「勉強したのに忘れちゃう…」そんな人に役立つ記事 エビングハウスの忘却曲線とは? エビングハウスの実験方法 忘却曲線のグラフを読み解こう なぜ人は忘れるの? 脳の仕組みを知ろう 復習すると忘却曲線はどう変わる?「節約率」の話 忘却曲線を活かした復習のゴールデンタイム 教科別! 中学生のための復習法 中学生が今日からできる記憶を強化させるコツ5選 まとめ、忘却曲線を味方にして成績UP! 文理のおすすめ問題集   はじめに 「昨日あんなに時間をかけて覚えたのに、今日のテストではさっぱり思い出せない……」 そんな経験、ありませんか? 中学生にとって「忘れること」は最大の悩みかもしれません。 しかし、実は「忘れる」のは脳の仕組みとして当たり前のことなのです! この記事を読めば、「エビングハウスの忘却曲線」という理論を通して、忘れる仕組みと、それを逆手に取った「最強の勉強法」が分かります。 効率的な復習の方法をマスターして、テスト前に焦らないようにしましょう!     「勉強したのに忘れちゃう…」そんな人に役立つ記事 こんな経験ありませんか?  英単語を50個覚えたのに、翌日には半分以上忘れている  数学の公式を暗記したのに、テスト中はどうしても出てこない  漢字を前日は覚えていたはずが、当日のテストの朝には書けなくなっている  理科の用語を覚えたそばから、別の用語と混同してしまう  歴史の年号を一生懸命暗記したのに、1週間後にはもう思い出せない        「自分は記憶力が悪いのかな?」と不安になる必要はありません。 これは脳が正常に働いている証拠なのです。   忘却曲線を知ると勉強がラクになる理由 忘却曲線(いつ忘れてしまうか)を知ることで、以下の3つのメリットがあります。  1 「いつ復習すればいいか」のベストタイミングがわかる  2 非効率な勉強時間を減らし、効果的に暗記できる  3 記憶が定着するので、テスト前に焦ってつめこむ必要がなくなる     エビングハウスの忘却曲線とは?   「エビングハウスの忘却曲線」とは、「時間が経つにつれて、私たちの記憶がどのように薄れていくか」をグラフに表したものです。 140年以上前の1885年に、心理学者のエビングハウスによって発表されました。   エビングハウスってどんな人? ヘルマン・エビングハウスは、1850年生まれのドイツの心理学者です。 「記憶を科学的に研究する」という発想がまだなかった時代に、自らを実験台にして記憶のメカニズムを解明しました。 今では「記憶の研究の父」と呼ばれています。   なぜ自分で実験したの? 当時はMRIなどの脳を調べる機械がなかったため、彼は「自分の記憶力を毎日テストして記録し続ける」という地道な方法を選びました。何年もかけて膨大なデータを集め、それをグラフにまとめたのが「忘却曲線」です。     エビングハウスの実験方法 エビングハウスは、純粋な「記憶の仕組み」を調べるために、実験にユニークな工夫を取り入れました。   どんな実験をしたの? エビングハウスは「無意味綴り(むいみつづり)」という、意味をもたない3文字の組み合わせ(例:「XAZ」「QOF」「LUM」など)を何十個も覚える実験を行いました。これらを覚えて、時間が経ったあとにどれだけ忘れているかを記録しました。   なぜ「無意味な文字」を使ったの? 「りんご」や「学校」のように意味がある言葉だと、これまでの経験によって覚えやすさに差が出てしまいます。そこで、あえて意味のない文字を使うことで、「人間の脳そのものがもつ、純粋な記憶の法則」を見つけようとしました。   実験の流れはこんな感じ 1 覚える   →無意味綴りのリストを完璧に言えるまで暗記する。 2 待つ   →20分後、1日後など、一定時間を置く。 3 測る   →もう一度覚え直し、最初よりどれだけ短時間で覚えられたかを測定する。 4 計算する   →この「短縮できた時間」から、記憶の保持される割合を導きだす。   実験でわかった驚きの結果 覚えてから1か月後までの忘れた割合、覚えている割合は下記の表のようになりました。 20分後にはもう4割以上忘れていることがわかります。          忘却曲線のグラフを読み解こう 記憶の保持率をグラフにすると下記のようになります。      上記の忘却曲線のグラフから、私たちの脳は、「覚えた直後に最も激しく忘れる」ことが読み取れます。 このグラフの見方を知ると、忘れないようにするには、覚えたあとの復習が大切であることがよりはっきり分かります   グラフの軸とカーブの意味 先ほどのグラフは、縦軸は「記憶の保持率」、横軸は「経過時間」を表しています。 100%は完璧に覚えている状態、0%は完全に忘れた状態です。 1日後は33%なので、約3分の1しか残っていません。 記憶の保持率は一気に減少、そのあとは緩やかに減少のカーブを描いています。 このカーブから言えることは、最初は滝のように急激に記憶が減り、その後はゆっくりと忘れていきます。 つまり、「最初の1日の過ごし方で勝負が決まる」のです。   具体例で考えてみよう 英単語50個を覚えたときの忘却曲線 今日50個の英単語を覚えたとします。 覚えた単語は、先ほどの「忘却曲線」にもとづくと下記のように覚えた単語が減っていきます。  20分後には29個に減る(21個忘れる)  1日後には16個に減る(34個忘れる)  1週間後には12個しか残っていない 上記からも、「その日のうちに復習する」(忘れることを防ぐ)ことが非常に重要になります。           なぜ人は忘れるの? 脳の仕組みを知ろう 忘れるのは脳の「お掃除機能」 私たちの脳は毎日膨大な情報を受け取っています。 もしそれらを全部覚えようとしたら、脳はすぐにパンクしてしまいます。 そのため、脳は「大事なもの」と「不要なもの」を自動で仕分けし、不要なものを捨てています。   脳が「大事」と判断する3つの条件 脳は以下のような情報を「捨ててはいけない大事なもの」と判断します。  1 何度も繰り返し入ってくる情報(復習したもの)  2 感情が大きく動いた情報(楽しかったこと、驚いたこと など)  3 生きるために必須の情報(危険なこと、食べ物のこと など) つまり、テストのために1回しか勉強していないことは、脳に「不要な情報」と判断されて捨てられてしまうのです。   記憶には2種類ある 私たちの脳が蓄える記憶には、大きく分けて「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。 〈短期記憶〉 一時的に保存される記憶で、数秒から数日しか持ちません。 復習をしないと、脳の「お掃除機能」によってすぐに消えてしまいます 。 〈長期記憶〉 脳に深く刻まれ、数か月から一生忘れない記憶です。 繰り返し何度も入ってくる情報は、脳が「これは生きるために必要だ」と判断し、記憶として定着させます。   エビングハウスの忘却曲線が示しているのは、まさにこの「短期記憶」から「長期記憶」へ移行するプロセスです。 「一度覚えて終わり」にするのではなく、繰り返し復習することで、消えやすい短期記憶を一生モノの長期記憶に変えることができるのです。     復習すると忘却曲線はどう変わる?「節約率」の話 復習には、単に思い出す以上の強力な効果があります。   「節約率」ってなに? 「最初に覚えるのにかかった時間」と「覚え直すのにかかった時間」の差のことです。 たとえば、最初は10分かかったけれど、復習したら5分で覚えられたなら、5分節約できた(節約率50%)となります。 復習を繰り返すほど、この節約率は高まっていきます。   復習はこんなに効果的! 復習すると曲線が「なだらか」になる 復習をするたびに、忘却曲線のカーブは「持ち上がり」、なだらかになっていきます。    復習0回【グレーの線】→ 1日後に67%忘れる(33%しか保持されていない)  復習1回(翌日)【黄色の線】→ 1週間後でも50%覚えている  復習2回(翌日+1週間後)【赤の線】→ 1か月後でも60%覚えている そして、復習3回以上の復習を行うと、数か月から一生忘れない「長期記憶」へと定着していきます。 ★文理の問題集で「復習」に最適な問題集はこちら。 「中学教科書ワーク」     忘却曲線を活かした復習のゴールデンタイム 効率を最大化する復習の4ステップはこれです!   ステップ①:その日のうちに(5〜10分) 寝る前などに教科書や参考書、ノートをパラパラ見返すだけでOK。脳に「これが大事だよ」とサインを送ります ステップ②:翌日に(5分) 前日の内容をテスト形式で確認。思い出す作業が記憶を強くします。 ステップ③:1週間後に(3〜5分) 週末にまとめて1週間に学習したことを復習。忘れていた部分を重点的にチェックします。 ステップ④:1か月後に(2〜3分) 定期テスト前や長期の休みのときなどに1か月間に習ったことを総復習。時間は短くてもOKです。 ここまでやれば、記憶は定着し、簡単には忘れません。      教科別! 中学生のための復習法 英語 単語カードやアプリを使い、「今日→明日→週末」のサイクルで単語学習をしましょう。 たとえば、月曜日に単語を10覚える→火曜日にその単語をテスト→週末に1週間で覚えた単語をまとめて復習、のようなサイクルで単語を定着させていきましょう。   数学 公式を覚えたら、必ず翌日に「類題」を1問解くのがコツです。公式をただ見るだけではなく、手を動かし、問題を解くことが「公式」を記憶に定着させる近道です。   理科 実験の方法・目的・結果を自分でまとめ、翌日に見返しましょう。また、元素記号などはただ見るだけではなく、語呂合わせで毎日声に出して定着させましょう。   社会 歴史の年号は年号だけを単純に覚えるのではなく、「なぜそれが起きたか」「どのような結果になったか」というストーリーとセットで覚えましょう。 地理は白地図を活用し、覚えたことを自分でまとめましょう。   国語 漢字の復習の手段は「書く」が一番効果的です。また、古文や漢文は現代語訳を覚えるだけでなく、毎日音読して、リズムで覚えましょう。     中学生が今日からできる記憶を強化させるコツ5選 コツ①:ちょこちょこ勉強 1回30分の勉強よりも、10分を3回に分ける勉強のほうが脳は飽きずに覚えられます。   コツ②:思い出す練習(アウトプット) 見るだけではなく、紙に書く、声に出すなど「思い出す」ための作業を重視しましょう。   コツ③:理由を考えながら覚える 「なぜ?」を理解して覚えると、丸暗記よりも圧倒的に忘れにくくなります。   コツ④:寝る前の10分暗記 睡眠中に脳が記憶を整理してくれるため、寝る直前の暗記は効果絶大です。   コツ⑤:ほかの人に説明してみる 人に教えるには自分が深く理解している必要があります。説明することで記憶が最強になります。     まとめ、忘却曲線を味方にして成績UP! 最後にこの記事のポイントをまとめました。  1 忘れるのは脳の正常な機能。自分を責めない!  2 1日経つと約7割忘れる。だから「当日」と「翌日」の復習が命!  3 復習するたびに覚え直す時間は短くなる(節約率)。  4 スキマ時間に「思い出す練習」を上手に取り入れる。  5 「思い出す」練習を続けることが成功のカギ。2週間続ければ習慣になる!   最初は少し大変に感じるかもしれません。しかし、復習のコツをつかめば、勉強はもっと楽しく、ラクになります。 今日からさっそく、実践して、定期テストで高得点を目指しましょう。        文理のおすすめ問題集 日々の復習をスムーズにするには、学校の授業に合った使いやすい問題集を選びましょう。 「中学教科書ワーク」 学校の授業がよくわかる! 教科書に完全対応した問題集、毎日の予習・復習、そして定期テスト対策にピッタリ! 充実した特典で、あなたの日々の学習を完全サポート          ▶シリーズページはこちら ▶ご購入はこちら